お知らせ

~骨寺村荘園遺跡スペシャル企画~南部一郎かぼちゃのスイーツ&ランチを開催しました!【11/5(土)】

11月5日(土)にて、~骨寺村荘園遺跡スペシャル企画~南部一郎かぼちゃのスイーツ&ランチを開催しました。

地元・一関の特産品である「南部一郎かぼちゃ」の魅力について多くの方に知っていただきたく開催したこの企画。県内外から計12名の参加者が訪れ、中世から変わらない荘園の景色を眺めながら「南部一郎かぼちゃ」をふんだんに使用したお料理をご堪能していただきました。

「南部一郎かぼちゃ」について

「南部一郎かぼちゃ」とは、糖度15度が出荷条件とされており、糖度数値ではマンゴー並みの甘さを持つ地域の特産かぼちゃです(通常のかぼちゃの糖度は10度程度)。収穫後、風乾・追熟(キュアリング)という工程を経て、最後にかぼちゃを磨き上げることで糖度を上げていきます。
手間暇かけて作られる「南部一郎かぼちゃ」は生産量が限られているため全国の市場に出荷されておらず、この地域で愛され続けている食材です。
名前の由来は、岩手県が南部藩だったことと、日本在来の鶴首かぼちゃの種を提供した横田一郎さんにちなんで命名されました。

スペシャル企画では、骨寺村荘園交流館のレストランにてこの日だけの「南部一郎かぼちゃ」の特別メニューを提供いたしました。料理全て(スープ、マフィン、スムージー、パスタ、パフェ)に「南部一郎かぼちゃ」を使用し、参加者の方から「南部一郎かぼちゃの甘味を体験できてよかった。スイーツ&ランチ美味しかったです。」とお話しいただき大変好評でした。

また、参加者の皆様には、骨寺村荘園カボチャ研究会事務局の五十嵐正一さんのお話しと、「南部一郎かぼちゃ」の重要な工程である、かぼちゃの磨き上げも特別に体験していただきました。

 

骨寺村荘園遺跡について


そして、今回のスペシャル企画は「南部一郎かぼちゃ」の魅力だけでなく、開催場所である骨寺村荘園遺跡についても知識を深めていただき、貴重な荘園の景色を楽しんでいただきました。

骨寺村荘園遺跡とは、かつて「骨寺村」と呼ばれた荘園で、中尊寺の経蔵別当が所有していた土地のことをいいます。
骨寺村の始まりは、藤原清衡が平安浄土の国づくりを目指した12世紀ごろまでさかのぼり、当時の様子は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」にも記載されています。
この地域は山々に囲まれ曲がりくねった水路と不整形な水田が広がり、イグネ(風や雪から家屋を保護する屋敷林)に守れた家々が点在し、神社や小さな祠が要所にまつられています。
自然を巧みに利用し、たえまない営みが醸しだす穏やかな農村の姿は代表的な日本の原風景です。

日本中の見慣れた、美しい農村の風景が失われてゆく時、奥州藤原氏ゆかりの荘園遺跡である骨寺村は、伝統的な農村の景観が維持されているかけがえのない貴重な遺産です。

参加者の皆様には、骨寺村荘園交流館内のシアターをご覧いただき骨寺村の理解を深めていただいたあと、天気に恵まれて晴天のもと、この美しい景色を眺めながら「南部一郎かぼちゃ」の特別メニューを味わっていただきました。

最後に

今回の~骨寺村荘園遺跡スペシャル企画~南部一郎かぼちゃのスイーツ&ランチでは、この企画を通して初めて「南部一郎かぼちゃ」や骨寺村荘園を知ったという方だけでなく、すでにご存じの方にもより深く知識や歴史を学んでいただくことで、かぼちゃの魅力や荘園の景観を存分にお楽しみいただきました。

参加者の皆様から「またこのような企画があれば参加したい」というお声をいただいており、今後もスペシャル企画の開催を検討してまいります!

その他の企画につきましてもホームページ上で随時発信しております。
ぜひホームページ内のお知らせをご覧ください!